nekonohimomi’s diary

くだらない日常を生きる、それが人生

Oさんの母

Oさんの母上が亡くなった。
闘病生活18年。

Oさんは、独身の女性
(まぁ、わたしの女友達はほぼほぼ独身、男友達は既婚)

親は私学の大学に行かせてくれた(下宿)
大学時代に留学させてもらった。

分不相応な贅沢させてもらい就職も困る事は無かった。
以上の理由で「親の介護」は当然となった。

平日はヘルパーさんを雇い
日曜日に買い物して、一週間分のおかず作って冷凍する。

何度かショートスティすれば?と提案したけど、母が嫌がってるって却下。


Oさんはやりきった。
呼吸困難になって救急車で運ばれる時に
母上は身体の中の汚物を全部出し切り
救急車を、思いっきり汚し(恥ずかしかった・・・らしい)
看護師とOさんが体中を奇麗にして一息ついた時
母上が
「お腹空いた、饅頭買ってきて」
饅頭を、売店に買いに行ったら亡くなってた。

Oさんは、
「今までありがとう」とか
「一人で頑張って生きろ」とか
じ~んとする言葉がないのが、
母らしいと、カラッと笑ってた。

それからのOさんの行動は早い。
一週間休みが付いてきたので、直葬して香港に買い物旅行。
帰ってきたら母上の使ってない「オムツ」が部屋一杯なので、病院に配りまくり
母が捨てられなかった衣服を捨てまくる。
布団も、自分の以外は全部捨てた・・・らしい。

近所のババアが
「おかあさんの私物を、そんなにサクッと捨てたらアカンやろ」
O「いるならあげるよ~」

やるだけの事はしたんで、位牌あればOKらしい。
しかし最後の言葉が「饅頭買ってこい」って
母上も自分が死ぬとは思ってなかったんやろなぁ~

お盆は、久しぶりにヨーロッパ行くらしい。
誘われたが断ったら
インドネシア??スワレシ島???虫いるんやろ?
猿って動物園に行けばいいやん
なぜ、ジャングル???ヒトミって変やわ(*^▽^*)」

Oさんのあっけらかんとした状態のほうが変わってると思う。